プレスリリース

2025年頭あいさつ

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2025年頭あいさつ

新年おめでとうございます。組合員の皆さまとご家族の皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 

戦後80年を振り返る

昨年は、様々な運動に、ご理解・ご協力いただき感謝申し上げます。

本年(2025年)は、1945年の終戦から80年となります。

フード連合は結成以来、ピースアクション(沖縄、広島、長崎、根室)を毎年実施しています。本年は、節目の年でもありますので、これまで参加したことのない加盟組合にも、参加いただければ幸いです。

労働組合が、「結成〇〇周年記念式典」など、例えば、10年をひとつ節目に周年行事を行うことはよくあります。過去の運動を振り返り、未来に向けて運動の継承・発展を確認することはとても重要なことです。

 

戦後80年を振り返り、10年を節目とし、その時代の主な出来事をあげると次の通りです。

1945年        終 戦

1955年(戦後10年) 自由民主党、日本社会党が結党

1965年(戦後20年) 「いざなぎ景気」が始まる

1975年(戦後30年) 第1回先進国首脳会議(サミット)が開催

1985年(戦後40年) 男女雇用機会均等法成立

1995年(戦後50年) 阪神・淡路大震災

2005年(戦後60年) 郵政解散総選挙

2015年(戦後70年) COP21でパリ協定採択

 

過去の教訓を生かし、運動を継承し発展させる

これらの過去の出来事は、今、生きる私たちが、教訓とすること、継承すること、更に発展させることがあります。

戦後80年経った今も、世界中で紛争が絶えず、平和が脅かされています。過去の惨禍を繰り返さないためにも、唯一の被爆国である我が国は、核兵器廃絶と恒久平和の実現を訴え続けなければなりません。

1995年はボランティア元年と言われ、阪神・淡路大震災をきっかけにその後の大規模災害では、多くのボランティアが活躍しています。「令和6年能登半島地震」においても、連合救援ボランティアにフード連合も参加協力しました。気候変動による自然災害は多発しており、防災、減災意識を高め、有事に備え、自助だけでなく、共助、公助の支援体制を整備していくことが必要です。

1985年男女機会均等法が成立して40年経過しましたが、まだ、日本は世界から遅れをとっています。ジェンダー平等・多様性推進を、更に図らなければなりません。

政治については、1955年から自民党を中心とした政権が長期にわたり続いてきましたが、昨年の第50回衆議院議員選挙で、自公の与党が過半数割れとなりました。働く者・生活者の立場にたった政策を実現するためは政権交代可能な緊張感ある政治体制が必要です。今夏予定の第27回の参議院議員選挙においても、推薦候補予定者の支援をよろしくお願いします。

 

平和で安心な社会のために

1955年に春闘が始まり、高度成長時代、所得増によって、昨日よりも今日、今日よりも明日、生活は良くなると、多くの国民は希望をもっていました。しかし、バブル崩壊後、日本経済は、長期にわたり低迷期が続きました。

2025春季生活闘争では、「賃金も物価も上がらない」という、社会的規範(ノルム)を変え、賃金、経済、物価を安定した巡行軌道に乗せ、再び、「賃上げがあたりまえの社会」に、みんなでつくるのです。

 

いつの時代か、次世代の方が、過去を振り返った時、今、平和で安心な社会があるのは、2025年が大きな転換期であったと言える、そんな未来につながる年なればと願います。

そのためにも、フード連合11万人の力を結集し、共に頑張りましょう。

本年も加盟組合のご理解・ご協力をお願いすると共に、食品関連産業で働くすべての仲間の皆さまのご健勝を祈念し新年のご挨拶と致します。