プレスリリース
2023年頭あいさつ(フード連合 会長 伊藤敏行)
会長 伊藤敏行
新年おめでとうございます。組合員の皆さまとご家族の皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げます。
昨夏に行われた第26回参議院議員選挙(比例代表)において、加盟組合の皆さまには、フード連合が推薦した、「しば慎一」氏、「竹詰ひとし」氏に対して、ご支援・ご協力頂きありがとうございました。当選を果たされた両議員と、フード連合の産業政策の実現に向けて、今後、連携を図ってまいりたいと思います。
さて、2022年を振りかえれば、「○○年ぶり」というキーワードが多かったような気がします。
スポーツの世界では、メジャーリーガー、エンゼルスの大谷翔平選手が、あの伝説のベーブルース以来、104年ぶりに2桁勝利、2桁本塁打を達成しました。又、日本のプロ野球においても、ヤクルトの村上宗隆選手が、王貞治さんの年間本塁打(55本)を日本人選手として45年ぶりに記録を塗り変えました。
他方、経済指標においても、昨年は「○○年ぶり」が、非常に多くありました。
「為替相場 1990年以来、24年ぶり1ドル150円台」
「消費者物価上昇率3.6%、1982年以来、40年ぶり」など、こちらはスポーツと違い、ネガティブな事象として捉えられています。
又、私たちに関わる食料品においても、数年ぶり、中には数十年ぶりに各企業より価格改定が発表されました。
考えてみれば、自由経済であれば為替も物価も変動するもので、変わらないことに慣れてしまっていたことが、むしろ不自然なことです。
社会は常に変化しており、その変化にどのように対応をしていくのか、私たち労働組合は、コロナ禍によって多くのことを学びました。
「3年ぶりに対面形式による大会を開催した」、「3年ぶりに家族参加のイベントを実施した」と、コロナ禍で中止していたことが、徐々に再開できるようになってきましたが、その姿は、コロナ前とは全く同じではありません。
対面・Web併用の会議、又、イベントにおいては、感染対策を講じ、リニュアルして実施するなど、私たちの運動は、既に変化に対応しているのです。
まもなく「2023春季生活闘争」が始まります。連合は、12月の第89回中央委員会において、月例賃金については、定昇相当分を含む賃上げを5%程度とすることを決定しました。連合が、5%の要求を掲げるのは、1995年以来28年ぶりです。
フード連合は、1月30日の第21回中央委員会で方針決定する予定です。
デフレマインドを断ち切り、物価も賃金も安定的に上昇する経済へのステージへ変えていくことが必要です。
そのためにも、組織された労働組合が先頭にたって賃上げを実現し、その流れを社会へ幅広く波及させていかなければなりません。
変化する社会へ対応するのみならず、運動によって社会を変えていくことが労働組合の社会的責任です。
「○○労組、○○年ぶり 大幅な賃上げ○%以上獲得」
「○○労組 ○○年ぶり ベア○○〇〇円以上確保」
3月のヤマ場に、このような速報が流れるよう、フード連合11万人、心をあわせ、力あわせて共に頑張りましょう。
本年も加盟組合のご理解・ご協力をお願いすると共に、食品関連産業で働くすべての仲間の皆さまのご健勝を祈念し新年のご挨拶と致します。