プレスリリース
フード連合2023春闘討論集会を開催しました !(2022年11月23日)
フード連合は、2022年11月23日にホテルメルパルク熊本(Web併用)で「フード連合2023春闘討論集会」を開催し、89単組151名の参加者によって、2023春季生活闘争方針(素案)(以下、方針(素案))の提起に対して積極的な討論を行いました。
主催者挨拶では伊藤会長より、過去の賃上げ要求・獲得結果、世界経済と日本の経済および賃金の現状、経済成長に向けた賃上げの必要性について説明がありました。そして、労働組合の社会的責任・存在意義、月例賃金にこだわり要求していくことの重要性、物価上昇と価格転嫁の問題、産別共闘の意義等について触れた上で、「要求と回答の乖離を問題視するよりも執行部と組合員との距離を縮める活動こそが組織強化に繋がる」「組合員の生活の為、組合が正々堂々と会社に対し立ち向かう姿こそ、労働組合に求められているのではないか」「すべての加盟組合がパート・有期雇用労働者の賃上げ・処遇改善・組織化に取り組んで欲しい」との話がありました。
次に、小泉労働政策局長から、方針(素案)について提起がなされ、具体的要求項目と要求項目の補足説明を行いました。その中で、食品関連産業労働者の相対的地位向上に向けては、昨春闘までに作り上げた賃金の流れを一段階引き上げ、より強く加速(アクセラレーション)させていく必要があることを述べました。そして、賃上げ要求内容として、すべての加盟組合が賃金引き上げに取り組み、定期昇給(賃金カーブ維持分)を確保した上で、これまでの6,000円(2%)を上回る9,000円(3%)程度の各要求基準とする方針(素案)について、説明がなされました。
その後、各分散会に分かれ方針素案について活発な討議を行いました。会場参加者、WEB参加者それぞれが計12班に分かれ、「2023春闘を取り巻く環境について」「賃金引き上げ方針(素案)の考え方について」等をテーマに、加盟組合の春闘や働き方見直しへの取り組み事例共有を交え、熱心かつ積極的な討論を行いました。
分散会後の全体集会では、代表して3つの班より、方針(素案)に対する、分散会内で認識を共有、一致させた点を中心に、討論結果が発表されました。
全体集会後に集会のまとめとして、千葉事務局長より、すべての分散会で討論された内容を踏まえて、労働政策委員会・フード連合中央執行委員会での議論につなげていきたいとの考えが述べられました。そして、「今次春闘はこれまでにないほど賃上げの必要性が社会的に論じられ組合員からの期待もかかった状況での取り組みとなる。産別方針への結集、共闘により交渉を進めていく事が重要であり、各単組においてもこの観点をしっかり踏まえた上でそれぞれの議論に臨んでいただきたい」との話がありました。
集会の最後には、閉会の挨拶として、津崎労働政策委員長より、「組合の求心力」「気運と結果の大切さ」「昨年を契機としたさらなる加速の必要性」等に触れた上で、今次春闘のテーマである「アクセラレーション春闘」に向けた決意が述べられ、集会は終了しました。
※集会当日に使用した資料は当ホームページ内「加盟組合専用ページ→アーカイブ→3.参考資料→春季生活闘争→春闘討論集会および学習資料→春闘討論集会→2023春闘」をご参照下さい。
※集会当日の様子を録画した動画の視聴を希望する組合は労働政策局までお問い合わせください。