プレスリリース
フード連合2022春闘討論集会を開催しました (2021年11月21日)
フード連合は、2021年11月21日にホテルエミシア札幌(WEB併用)で「フード連合2022春闘討論集会」を開催し、88単組の代表者によって、2022春季生活闘争方針(素案)の提起に対して積極的な討論を行いました。
主催者挨拶では伊藤会長より、世界経済と日本経済の現状、日本の賃金実態、分配構造の転換の必要性など、各情勢について説明がありました。そして、産別共闘の意義、労働組合の社会的責任、労働組合としてチャレンジ精神を持ち要求していくことの重要性等について触れられた上で、「要求と回答の乖離を問題視するよりも執行部と組合員との心の距離の乖離を今、考えなければならない」「会社に対して、今こそ労働者のモチベーションアップを行う前向きな経営を求めていこう」「すべての加盟組合がパート・有期雇用労働者との対話を行い、組織化・処遇改善に取り組んで欲しい」との話がありました。
次に、小泉労働政策局長から、「2022春季生活闘争方針(素案)」について、具体的要求項目と要求項目の補足説明が行われました。フード連合全体の要求額・妥結額のダウントレンドに歯止めをかけ、2017春闘までの賃金引き上げの流れを再度作り出す(シフトチェンジする)きっかけとなる春闘とすべく、すべての加盟組合が賃金引き上げに取り組むとする方針(素案)の内容について、提起がなされました。
その後、各分散会に分かれ、2022春闘方針(素案)について活発な討議が行われました。会場参加者、WEB参加者それぞれが計9班に分かれ、「2022春闘を取り巻く環境について」「賃金引き上げ方針(素案)の考え方について」等をテーマに、加盟組合の春闘や働き方見直しへの取り組み事例共有を交え、熱心かつ積極的な討論を行いました。
分散会後の全体集会では、代表して3つの班より、春闘方針(素案)に対する、分散会内で認識を共有・一致させた点を中心に、討論結果が発表されました。
全体集会後に集会のまとめとして、千葉事務局長より、すべての分散会で討論された内容を踏まえて、労働政策委員会・フード連合中央執行委員会での議論につなげていきたいとの考えが述べられました。そして、「フード連合の方針のもと加盟組合が結集し、一丸となって食品関連産業の相対的地位向上に向けて運動が進んでいくことを期待する」との話がありました。
集会の最後には、閉会の挨拶として、津崎労働政策委員長より、生産性三原則に基づく「労使の協力と協議」「成果の公正配分」の必要性や、シフトチェンジ春闘の実現に向けた決意が述べられ、集会は終了しました。
※集会当日に使用した資料は当ホームページ内「加盟組合専用ページ→アーカイブ→3.参考資料→春季生活闘争→春闘討論集会および学習資料→春闘討論集会→2022春闘」をご参照下さい。