プレスリリース
フード連合「次世代役員の担い手づくり研究会」を開催 (2021年5月15日)
5/15(土)、フード連合「次世代役員の担い手づくり研究会」がWeb(Zoom)にて開催され、26単組64名(事務局含む)が参加されました。
開催にあたり、冒頭、主催者を代表して伊藤会長より挨拶がありました。
労働組合にとっては次世代の役員を育てていくこと、発掘していくことは最も大切な取り組みでもあると認識している。会社はヒト・モノ・カネを資源として事業を行っているが、労働組合は、まさに人こそが最大の財産であり、組合員が結集して組織を運営し、日々の活動に励んでいるものと認識している。
本日、ご講演をいただく連合の相原事務局長には3年前のフード連合トップセミナーの際もご講演をいただき、過去来からのご縁がある。その時の出会い、ご縁があって、今日があるものと思っている。人こそが財産である労働組合にとって、本研究会のテーマを考えていく上でも、出会いやご縁から人と仲間と繋がっていること、繋がっていくことを大切にしていただきたい。と挨拶がありました。
その後、津崎副会長から、本研究会の目的・ねらいについて説明がありました。
研究会誕生の背景には、①組織強化につなぎ役が必要であること、②情報交換・情報発信できる機会を創出していくこと、③部会連携等の可能性の検討に繋げていくことがあり、産別組織だからこそ組織の大小関係なく、繋がりを持てることが重要だと説明がありました。
また、事前提出いただいたシートをもとに、参加単組全体としての課題や悩みの傾向を踏まえ、次世代役員育成に向けて一般組合員・組合役員双方に対する個人への取り組み、また組織的な取り組みを整理しながら、取り組みを進めていくことが重要であり、結果としてトップリーダーの継承にも繋がっていくものと考える。本研究会の「次世代役員の担い手づくり」というテーマは、大手・中小労組問わず、共通の悩みであり、永遠の課題でもあると考える。本研究会を通じ、担い手づくりのヒント、解決に向けた糸口、各単組が大切にしている運動論などを、お互いに持ち帰っていただき、今後の取り組みに繋げていっていただきたいと説明がありました。
その後、連合の相原事務局長より、「次世代役員の担い手づくりに大切なこと」をテーマにご講演をいただきました。
一言に「次世代」と言っても、個として考えるのか、一つのかたまりとして考えるのかで、「次世代」に対する捉え方は変わってくるものであり、各組織、これまでの歴史や背景、置かれている状況など様々な環境の中で、脈々と運動を展開してきていることが、その組織の血肉となっており、組織としての最大の強みでもあると考えている。「次世代」に対しての伝え方、表現の仕方も組織によって様々であり、「どのような役員像・人間像」を求めているのか、目指しているのかを自分たちで持つこと、描くことが重要であると説明がありました。
また、これまでの労働運動は男性や正規組合員といった方が中心となり、深みのある活動を行ってきたが、昨今、時代や環境も移り変わり、ジェンダーや雇用形態などを問わず、多様な方々が参加できる、時間や場所に制限されない新たな活動を展開していく必要があるものと認識している。デジタル技術も活用しながら、新しいことにチャレンジし、誰もが参画できる仕組み作りということも、担い手づくりの取り組みを進めていく上では必要ではないかと説明がありました。
午後からは参加単組から事前提出いただいた「①自単組で取り組んでいること、取り組み事例」、「②自単組の課題や悩んでいること」を全体で共有し、その後、各グループに分かれて、具体的な事例や課題について意見交換を行いました。意見交換の中では、一般の組合員に執行部体験として、執行委員会に参加してもらう機会を設けていることや、当事者であった前委員長の方に委員長時代の話や組合役員の役割などについて講演をいただいていること、新入社員に動画を用いて労働組合としての活動、取り組みを紹介していることなど、人の力と、様々な技術を駆使して、労働組合の必要性や組合役員の意義などを伝えていることの共有がありました。
最後に、佐藤事務局長より閉会の挨拶があり、本研究会のテーマ「次世代役員の担い手づくり」には、労働組合としての存在意義が深く関わっている。私たちのすべての取り組みにおいて「労働組合だからこそ」「労働組合にしかできない」意味を、常日頃から語りかけている存在でありたいと考えている。労働組合に対して、また、同じ職場で働く仲間に対しての“思い”を出発点とした私たちの取り組みに共感し、その“思い”を引き継いでくれる人はきっと現れるはずだと信じている。これからもフード連合に集う加盟組合の仲間たちとともに「次世代役員の担い手づくり」に取り組んでいきたいと挨拶があり、閉会となりました。