プレスリリース

東北ブロック「中小労組代表者会議」を開催 (2021年3月20日)

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東北ブロック「中小労組代表者会議」を開催 (2021年3月20日)

3/20(土)、岩手県盛岡市ホテルパールシティ盛岡において、東北ブロック「中小労組代表者会議」が対面とWebの併用にて開催され、会場参加者8名(事務局含む)、Web参加者4名が出席しました。
開催にあたって、伊藤会長より挨拶および2021春闘のこれまでの情勢やフード連合の状況などについて説明がありました。
直近で公表されたフード連合2021春闘速報(3/19時点)平均賃金方式の回答・収拾状況において、全体の賃上げ率は加重平均で1.91%(単純平均で2.07%)の中、300人未満は加重平均で2.17%(単純平均で2.47%)と全体を上回っており、コロナ禍で厳しい状況の中、中小労組の健闘が見られる。平均基準内賃金が同じ水準であっても、企業規模間によって平均年齢は異なっており、フード連合の年齢別賃金推移(規模計・300人未満・100人未満)を見ても、その水準の位置付けや意味合いは大手労組と中小労組では異なってくる。コロナ禍の中、企業を支えているのは現場で努力している組合員(エッセンシャルワーカー)であり、その成果や日々の頑張りに対する報いを見えるカタチとして獲得していくこと、実現していくことが重要である。中小労組においては、まさに交渉が真っただ中にある労組や、これから交渉が本格化してくる労組もある。本日の会議を通じて、一つでも交渉に活かせる情報等を持ち帰っていっていただき、引き続き、食品関連産業労働者の「底上げ」「底支え」「格差是正」に向けて、組合員、執行部、フード連合が一丸となって春闘交渉に臨んでいこうと話がありました。

その後、布施ブロック局長から2021春闘要求・交渉状況について各単組の報告を受け、現状の課題なども含め、全体で意見交換を行いました。単組報告・意見交換の中では、コロナ禍で業績は厳しい状況にあるが、今後、要求内容を検討し、要求書を提出していくことや、感染症手当として毎月定額を支給していくこと、役職手当を企業規模間関係なくグループ内で同額としていくこと、また、企業内最低賃金の改定や改正高齢者雇用安定法に伴う定年延長など、各単組の状況に応じて、賃金をはじめとした各種労働条件の改善・向上に向けて取り組みを進めていることを共有し合いました。
その後、竹澤組織・中小局長から春闘交渉を進めていくにあたって「春季生活闘争における交渉戦略・戦術について」と題し、その組み立て方や成果を獲得した事例などについて説明・紹介がありました。また、賃金分析を行う際の参考資料として、東北6県の「賃金構造基本統計調査」結果や、テレワークの増加に伴い「在宅勤務に必要なランニングコストの費用算出の考え方」について説明がありました。
 最後に、次回の中小労組代表者会議の日程(6/19開催)等を含め、2021春闘における要求実現に向けて、引き続き、各単組と地域ブロック、本部が連携して取り組みを進めていくことを全体で確認し合いました。