業種別部会だよ!全員集合!
【菓子部会・油脂調味料部会】合同企画~児童労働問題を知ろう~ を開催しました!
5月9日、専売ビルホールにて、菓子部会と油脂調味料部会合同での勉強会を開催しました。
この2つの部会の合同開催は初めての試みで、どちらの部会内も、社会・産業政策活動のひとつに『児童労働問題に関する取り組み』を掲げていることから、「部会の枠を超えて一緒に勉強しましょう」というきっかけで実現しました。
各部会の事務局からそれぞれの部会紹介を行い、参加メンバーをランダムに構成したグループで情報交換して交流しつつ、特定非営利活動法人ACEから杉山綾香氏をお招きし、チョコレートの原料である「カカオ豆」を取り巻く児童労働問題の現状について講義いただきました。「児童労働の定義」のような、知っているようで知らなかった基礎的な事に気付かせていただきながら、日本が輸入するカカオ豆の77%を占めるガーナの子供たちの現状について、クイズやグループワークを織り交ぜながら学習しました。ともすれば暗い雰囲気になってしまいそうな児童労働という本テーマですが、とても楽しい体験型のワークをご準備いただき、各参加者が楽しみながらも真剣にこのテーマに向き合えたと感じています。
講義の感想を含めた自由な意見交換の時間もありましたが、計4時間のスケジュールがあっという間に過ぎるほど盛り上がった学習会となりました。その後の懇親会も大いに盛り上がり、部会交流という意味でもとても有意義な時間になりました。
<フード連合の仲間へひとこと>
言葉としては誰もが知っている「後進国の児童労働問題」ですが、多くの人が問題の重要性を認識しつつも「傍観者」になっている現実もあるのではないでしょうか。今回の勉強会で自組織・自分自身にそうした部分があると気付き恥ずかしさを覚えたと同時に、チョコレートが会社の重要な商品のひとつにもなっている私たちの労組は、組合員1人ひとりがこの問題にもっと真摯に目を向けるべきです。そのために労組としてできることを「当事者の1人」として考えていくことが大切だと感じ、とても意味のある時間を過ごすことができました。6月12日はILOが定める「児童労働反対世界デー」です。まずは、たくさんの人がこの問題を「知る」ことがとても重要であり、みなさんもアクションを起こすきっかけとしていただければと思います。
2つの部会の合同開催という意味でも大成功だったと感じておりますし、開催に向けて尽力いただいた皆様にこの場を借りて改めて感謝を申し上げます。容易に改善できる課題ではないので、こういった形で共同して取り組みを進めていけたら良いですね。カカオ豆だけに実りのある時間でした。
参加されたみなさん、お疲れさまでございました。
<参加単組名>
【菓子部会】
全森永労働組合・不二家労働組合・ロッテ労働組合・グリコユニオン・名糖産業労働組合・明治労働組合・カンロ労働組合・森永エンゼルデザート労働組合・道南食品労働組合・アトリオン製菓労働組合 10単組(合計23名)
【油脂調味料部会】
J-オイルミルズ労働組合・味の素グループ味の素労働組合・味の素グループ味の素冷凍食品労働組合・味の素グループ味の素AGF労働組合・味の素グループ味の素食品労働組合・不二製油労働組合・三菱商事ライフサイエンス労働組合・日清オイリオグループ労働組合 8単組(13名)