20歳になった方へ
20歳になった方へ
日本の成年年齢は、明治時代から20歳と民法で定められていました。この民法が改正され、2022年4月1日から、成年年齢が20歳から18歳に変わります。これによって、2022年4月1日に18歳、19歳の方は2022年4月1日に新成人となります。公職選挙法の選挙権年齢は、既に18歳以上となっています。
成年に達すると、親の同意を得なくても、自分の意思で様々な契約ができるようになります。例えば、携帯電話や一人暮らしの部屋を借りるための契約、クレジットカードをつくる、ローンを組むとき、親の同意なく契約できるようになります。
ただし、飲酒や喫煙、競馬などの公営競技に関する年齢制限は、健康面への影響や非行防止、青少年保護等の観点から、これまでと変わらず20歳です。
成人式などで、マナーの悪い飲酒シーンをテレビで観ると、もっとお酒と上手に付き合って欲しいなと思います。
そこで、映画「男はつらいよ ぼくの伯父さん」で、寅さん(渥美清)が、妹さくら(倍賞千恵子)の息子満男(吉岡秀隆)に酒の飲み方を指導する場面を紹介します。
「いただきます」とイッキに日本酒を飲み むせる満男に
「何だぁおい、酒の飲み方から教えなきゃなんねぇのか」
「まず片手に杯を持つ、酒の香りを嗅ぐ、酒の匂いが鼻の芯にじぃっーと染み通った頃、おもむろに一口飲む。さぁ、お酒が入っていきますよということを五臓六腑に知らせてやる。そこでここに出ている付き出し、これを舌の上にちょこっとのせる。これで酒の味がぐんとよくなる。それからちびりちびり、だんだん酒の酔いが体に染み通っていく」
「それを何だ かけっこしてきた奴がサイダー飲むみたいにガーっと飲んで胃袋が驚くよ」
20歳になった方へ、是非、参考にしてください。
フード連合 会長 伊藤敏行