ノークラ
「ノークラ」という言葉ご存じでしょうか?
中高年の方は、ご存じだと思いますが、若い方は、何のことかわからないか、知っていても「死語」と言われると思います。
「ノークラ」とは、「ノークラッチ」(クラッチがない)のことで、「ノークラ車」は「オートマチック車」のことです。クラッチがない「オートマチック車」に対し、クラッチがあるのが「マニュアル車」です。
本年4月1日より、自動車教習所で、普通免許を取得する際、「マニュアル車」の免許希望者も、原則、「オートマチック車」で技能実習が行われることになったとニュースで知りました。
仮免許までの技能教習や修了検定、路上での技能教習はすべて「オートマチック車」で行われ、実際に「マニュアル車」を運転するのは教習所内のコースのみで、そこでクラッチとギアの操作を学び、卒業検定を受けるだけになったそうです。
普通免許の「オートマチック車限定免許」が創設されたのは1991年でありますので、私が免許を取得した時は、教習所は、すべて「マニュアル車」でした。
思い返せば、教習所で、何度もエンスト(エンジンが止まる)し、特に、坂道発進では、手に汗握る緊張感があり、うまくいかなかった時は、教官に嫌な顔されたりもしました。
晴れて免許を取得して、「オートマチック車」を運転した時、「これは楽だ」と感じましたが、当時の若い男性達は、「オートマチック車」はダサイ、やはり「マニュアル車」の方がかっこいいという風潮がありました。
「マニュアル車」を運転したのは、いつだったのか忘れるくらい、長い間、「マニュアル車」を運転していませんが、久しぶりに「マニュアル車」を運転したい気持ちになりました。坂道発進できるかな・・・
※「マニュアル車」での坂道発進のコツ
まずサイドブレーキを引いて車を固定し、平地の時よりも強くアクセルを踏む。この時、クラッチペダルは踏んだまま半クラッチの位置で止めて、サイドブレーキをゆっくり下す。
フード連合 会長 伊藤敏行