年越しそば

年越しそば

 2024年が、もうすぐ終わろうとしています。

大晦日に「年越しそば」を食べる方も多いと思いますが、家で食べますか?それともお店でですか?

 

 年越しそばの起源には諸説あり、そのうちのひとつが江戸時代中期に食べられていた「三十日(みそか)そば」です。

商人の家では月の末日にそばを食べる習慣があり、「三十日(みそか)そば」と呼ばれていました。

その習慣が年末だけ残り、年越しそばの起源となったと言われます。

明治・大正時代になると、うどん文化の大阪でも「年越しそば」が食べられるようになりました。

「うどん県」の香川県では「年越しそば」の代わりにうどんを食べる家庭もあるそうです。

 

 「年越しそば」を食べる由来や意味には、以下のようなものがあります。

「長寿を願う」・・・そばの麺は「細くて長い」のが特徴のひとつ。そばの麺のように長く元気に過ごせるようにと、長寿や延命の願いが込められている。

「健康を願う」・・・そばは強い風雨に当たっても、日に当たれば元気に育つ丈夫な作物で、それにあやかり、健康を願って食べられるようになった。

「災厄との縁切りを願う」・・・そばの麺がほかの麺類よりも歯切れが良く、切れやすいということから、一年の災難や苦労を断ち切る。

「良縁の継続を願う」・・・長寿を願うのと同様に、そばの麺のように良縁や家族の縁が長く継続する。

 

 因みに私は大阪出身ですが、毎年、家で紅白歌合戦を観ながら、「家内安全」を願って、「年越しそば」を食べます。

それぞれの願いを込め「年越しそば」を食べて、皆さん、良い年をお迎えください。

フード連合 伊藤敏行