パリ五輪が終わりました。連日、テレビ観戦で、寝不足の方も多かったと思います。

　前回の東京五輪は、コロナ禍の影響で1年延期となり、しかも、無観客での開催でありました。しかし、今回は、会場に大勢の観客が訪れ、大変盛り上がった大会となりました。

　それぞれの競技に感動があり、メダルを獲得した選手も、残念ながらメダルには届かなかった選手も、日本選手団の活躍に大きな拍手を送りたいです。

　競技を終えた日本選手のインタビューを聞くと、どの選手も「今まで、支えてくれた人たちのお陰です」と言われます。

　世界の舞台で戦う選手は、才能だけでなく、日頃の厳しい練習など、人一倍、努力してきたはずです。その選手が、支えてくれた人たちに、感謝の気持ちを素直に伝えるその姿にも感動しました。

　監督、コーチ、家族だけでなく、チームスタッフや、競技に携わる全ての人の支えが、選手に大きな力を与え、選手も自分一人の力だけでできないことをよく理解しているのでしょう。

　以前、テレビで、あるスポーツライターが、「一流の選手ほど、裏方のスタッフを大切にする」という話を聞いたことがあります。

　私たちは、個人も組織も、様々な多くの人に支えられています。普段から意識している人だけでなく、陰ながら「支えてくれる人」の存在も、忘れないようにしたいものです。

フード連合　会長　伊藤敏行