暗黙のルール

暗黙のルール

「大差でリードしている場合、3ボール、0ストライクから打ちにいってはいけない」

「大差でリードしている場合、盗塁してはいけない」

「相手投手のノーヒットノーランを阻止するためにバンドをしてはいけない」

これは、米国メジャーリーグにおける暗黙のルールであります。

暗黙ですから、MLB公認ベースボール規則に、禁止行為として明文化されていません。

このような暗黙のルールは、スポーツの世界のみならず、どの世界にもあるはずです。

規定や規則など、すべての禁止行為を明文化するのは不可能であり、倫理感や慣例によって暗黙のルールは存在します。

つまり、ルール違反でなければ、何をやっても良いということにはならないのです。

 

最近、首都圏における選挙で、一部の勢力による、街頭演説の妨害や、公営掲示板の目的外使用などの行為が散見されます。手法も以前に増してエスカレートし、非常に残念でなりません。

国民生活に関わるルールである法律や条例をつくる議員・首長を誰に託すのか?

そもそも、選挙は、各候補者がそれぞれの主張を競って訴え、有権者が大事な一票を投じるものです。

有権者が、冷静に投票できるためにも、このような行為は慎んでいただきたいです。

スポーツの世界では、対戦チームやプレイヤーに対しリスペクトした、フェアな戦いはファンに感動を与えます。

政治の世界こそ、法律はもちろんのこと、暗黙のルールも遵守したフェアな戦いを期待したいです。

 

フード連合 会長 伊藤敏行