応援

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先日、開催した「2024春季生活闘争3.3食品労働者総決起集会」、多くの皆さんにご参加いただき感謝申し上げます。コロナ禍以降、久しぶりにご家族にも参加いただき、大変盛り上がった集会となりました。

小さなお子様たちに、壇上で「シュプレヒコール」を元気よくやっていただきました。大人たちと一緒に、無邪気に、右手を突き上げていた姿に、微笑ましい気持ちになったと同時に、働く仲間のみならず、家族のみんなが応援いただいていると、大きな勇気を与えられました。

振り返ってみれば、私が小学校の頃、子供たちはみんな春闘を応援していました。なぜなら、春闘時は、学校が臨時休校になるからです

1970年代、労働争議はピークで、全国各地でストライキが頻繁に行われていました。関西地区においては、私鉄の労働組合がストライキした場合、先生は学校に来ることができず、臨時休校となるのです。

前日から、夜のニュースで、「〇〇電鉄、交渉決裂、明日、ストライキ突入へ」と報道されたら、「明日は、きっと休みだ」と、ストライキ決行を信じて、翌朝を迎える。期待通りストライキとなればラッキー、「もっと頑張れ」とエールを送る。しかし、夜中に労使合意し、ストライキ回避、朝起きてその事実を知ると、「なんでもっと頑張らんのや」とガッカリしたものです。

もちろん、当時の子供たちは、労使交渉の大変さなど知らず、ただ、臨時休校になることを願って、みんなで、春闘を応援していました。

あれから何十年も経過し、春闘が再び、世間から大きな注目を浴びています。

労働組合は、労働三権(団結権、団体交渉権、団体行動権)が憲法で保障されています。

労働者の団結によって結成した労働組合であるからこそ、団体交渉ができ、もし、協議が決裂した場合、団体交渉権を行使できるのです。

2024春季生活闘争、これからヤマ場を向え、大手組合から中堅・中小組合の闘いは、まだまだ続きます。

応援してもらっているすべての方の期待に応え、大幅な「賃上げ」を実現できるよう「みんなの春闘」共に、頑張りましょう。

 

フード連合 会長 伊藤敏行