手 水
手 水
「手水」、これは何と読むのでしょうか?
漢字のテストではありませんが、答えは「ちょうず」です。
では、「手水(ちょうず)」とは何でしょか?
「手水(ちょうず)」とは、神社やお寺に参拝する際に、手や口を清める水、またはその行為のことです。そして、その場所を「手水舎(ちょうずや)」と言います。
この「手水舎(ちょうずや)」が、最近、変化したことにお気づきでしょうか?
変化したというよりも、元に戻ったと言った方が正しいのかも知れません。
つい最近まで、ほとんどの神社やお寺では、「手水舎(ちょうずや)」が、コロナウイルス感染症の感染対策で、使用禁止となっていました。
私の住む近所の神社やお寺でも、「使用禁止」の看板を立てていたり、蓋を被せていたり、中にはアルコールの消毒液を置いていたところもありました。
最近、いくつかの神社やお寺を訪れると、「手水舎(ちょうずや)」が元の姿に戻っていました。
3年にわたるコロナ禍によって、私たちの日常生活は変化を余儀なくされました。何百年も前から行っている伝統的な儀式ですら例外ではありませんでした。
今、ウォーキングの際、神社やお寺に立ち寄って、忘れかけていた儀式、「手水(ちょうず)」の正しい作法を思い出して、静かにお祈りしています。
「どうかコロナウイルス感染症が再び感染拡大しませんように」
<参考>
「手水(ちょうず)」の作法
- 竹口から水を取り左手を清めます。
- 右手を清めます。
- 左手に水を取り、口をすすぎます。
- 最後に、柄杓の柄を清めます。
フード連合 会長 伊藤敏行