心に響くメッセージ

心に響くメッセージ

みなさんも、これまでの人生で、親や先輩・上司、友人、又は、著名人から受けた心に響くメッセージがあると思います。

 最近、私の心に響いたのは、『青春って、すごく密なので』というメッセージです。これは、第104回全国高等学校野球選手権大会で優勝した仙台育英高校の須江監督が勝利インタビューで発したメッセージです。

「3年生にどんな言葉をかけたいか」との問いに対し、

須江監督のメッセージは、

「入学どころか、中学校の卒業式もちゃんとできなかった。高校生活っていうのは、大人が過ごしてきた高校生活とは全く違う。

『青春って、すごく密なので』。でも、そういうことは全部「ダメだ、ダメだ」と言われて、活動しててもどこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で、でも本当に諦めないでやってくれた。

でもそれをさせてくれたのは僕たちだけでなく、全国の高校生のみんなが本当によくやってくれた。すべての高校生の努力の賜物(たまもの)が、ただただ最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手して欲しい。」

この約3年、私たちは、コロナ感染対策として、3密(密集、密接、密閉)を避けてきましたので、いつの間にか「密」という言葉がマイナスのイメージとなっていました。しかし、本来、「密」はそうではないはずです。

高校生活は、勉強やスポーツに励む「濃密」な時間を過ごし、仲間と「親密」な関係を築く時期であります。

そんな大切な時期を、あたり前のように過ごすことができない中、生徒たちを見守り、指導され、そして、全国の高校生にエール送った須江監督のメッセージ『青春って、すごく密なので』は、ぐっと心に響きました。

フード連合 会長 伊藤敏行