「サクラ」だけではない

「サクラ」だけではない

「花見」といえば「サクラ」、「サクラ」は、日本全国に広く見られる樹木であります。代表的な品種のソメイヨシノは、春の一時期において、おおむね地域毎に一斉に咲き競い、日本人の季節感を形成する重要な春の風物詩となっています。「サクラ」は開花から散るまでの期間は2週間足らずであり、花吹雪となって散り行くその姿は、人の命の儚さを連想させ、多くの人々に愛される花の代表格であります。

 

しかし、日本には四季があり、季節ごとに咲く素晴らしい花はたくさんあります。「サクラ」の次は、「ツツジ」、梅雨の「アジサイ」、夏の「アサガオ」、「ひまわり」、秋には「コスモス」、冬には「水仙」、そして、「梅」、「菜の花」、又、「サクラ」と、1年中、たくさんの花を見ることができます。

これ以外にも、公園で、季節ごとに咲く綺麗な花を見れば、「ほっこり」した気持ちになります。私にとって「花見」は決して「サクラ」だけではありません。

 

今春、私たち労働組合は、昨年実績を上回る大幅な「賃上げ」を求め、春季生活闘争に取り組み、現時点(2024年4月末現在)の集計結果では、総額(加重平均)で5%を超える水準となっています。

「労働組合」といえば「春闘」、「春闘」といえば「賃上げ」と、春は、マスコミ報道も多く、一番注目される時期であります。

しかし、残念なことに、3月のヤマ場を過ぎれば、ニュースになることも少なくなり、「賃上げ」以外、労働組合の取り組みが、世の中に、あまり伝わっていない気がします。連合、産別、単組、それぞれ労働組合は、「賃上げ」以外にも、様々なことに取り組んでいます。

尚、私たちフード連合は、「新入(若手)組合員の人生設計・資産形成啓発月間」(4~6月)、「食の安全・安心強化月間」(6月~7月)、「ジェンダー平等・多様性推進取り組み強化月間」(6月~7月)、「安全衛生強化月間」(7月)、

「(フード連合 自然災害被災者への助け合い基金)」カンパ強化月間」(8月~9月)、「ピースアクション(沖縄・広島・長崎・根室)」(6月・8月・9月)

他、セミナー・研修会など、今年も様々な運動を展開予定です。

「サクラ」以外にも素晴らしい「花」があるのと同様に、「労働組合」の運動は「賃上げ」だけでないことを、多くの皆さんに知っていただきたいと思います。

 

フード連合 会長 伊藤敏行